超簡単!アジの簡単な血抜き・締め方|釣ったアジを劇的に美味しく持ち帰る方法!

アジの簡単な血抜き・締め方

ナメロー隊長
釣ったアジをできるだけ効率よく美味しく持ち帰る一番の方法。それは「簡単な方法で生かしたまま血抜き、その後すぐ氷締めを行うこと」です。

 
調理師免許と、食や栄養の資格を持っている僕が、科学的&栄養学的観点から解説してみたいと思います!

 


もくじ

美味しさを追求?数を追求?

いきなりですが、質問です。

Q:あなたは、釣ったアジの美味しさを追求しますか?それとも釣る数を追求しますか?


アジ大漁
極上の美味しさのアジ

 
これは、みなさんそれぞれだと思います。

 

ナメロー隊長
ちなみに僕は、完全に美味しく持ち帰りたい派!

美味しく食べるために釣りをやっているといっても過言ではありません。(笑)

 

釣ったアジを美味しく持ち帰る方法

後ほど根拠もお伝えしますが、まず最初にやり方をご紹介します。

そのやり方は?

 
アジを釣ったらすぐ”、”活かしたまま”、”1匹ずつ血抜き”をし、血が抜けたところで、海水氷で一気に心臓を止める”氷締め”を行う。

です。(^^)

 

質問者さん
釣れてる間は余計な事せずに釣った方がいいんじゃないの?

ナメロー隊長
たしかに。その気持ちも分かるんですが、まぁ聞いてください。(笑)

 
数を釣る意味での効率は少し落ちることになりますが、釣ってすぐに血抜き氷締めうるのと、バケツなどで泳がせておいて後でまとめて血抜きするのとでは、まるで味が違ってきます。

アジ 血抜き 簡単な方法

 

ナメロー隊長
具体的なやり方を説明します!

 

超簡単!アジの血抜き・締め方

釣ったアジを美味しく持ち帰れる超簡単な血抜きの方法と、締め方です。

超簡単!アジの簡単な血抜き・締め方

  1. 海水氷を作っておく。
    →海水氷の作り方については別記事で
  2. 釣ったアジのエラを少しハサミで切る。
    →パチンと1~2cm程度切れ目を入れる。片側のエラだけでOK
  3. 海水を汲んだバケツにアジを入れ5分程度血抜きをする。
    →血が出なくなったらOK
  4. 血が抜けたら弱る前に海水氷へ浸ける。
    →一気に心臓を止めて氷締め
  5. 絶命し完全に冷えたら、密閉袋や新鮮おさかなパックへ移す。
    →氷焼けを防ぐ

アジ 血抜き やり方

 
氷締めした後に、ジップロックなどのビニール密閉袋や新鮮おさかなパックなどのアルミ密閉袋に移すというのは、魚の氷焼け防止のためなので、できればやった方が良いという感じです。(^^)

 

ナメロー隊長
ポイントなど補足します!

ポイント

  • エラを切る際はナイフでもできますが、ハサミが一番簡単でオススメ。
  • エラを切ったアジは、汲んだ常温の海水で泳がせ血抜きします。
  • アジは生きたまま動いている心臓のポンプ作用により、脈動に合わせて自然と自動的に血が抜けていきます。
  • ただの氷の上に魚をそのまま載せるのと、海水氷に浸けるのとでは、冷却効率が全く違います。→液体による冷却は接触面積が圧倒的に大きくなるため、海水氷に浸けるのが氷締めにはベスト!
アジ エラを切る

 
エラを切って傷つけることにより、心臓を動かしたまま自動的に血抜きをさせ、アジが弱る前に氷締めするというところが最大のポイントになります!

 
アジの血抜き 方法 おすすめ

 

ナメロー隊長
冷却効率(熱の伝わり方)については、冷凍したものを解凍するときをイメージしてもらうと分かりやすいかと思います。

自然解凍した場合と、水に浸ける(もしくは流水で解凍する)場合を比べると、圧倒的に水を使った方が解けるのが速いですよね?

つまり、液体を使った方が冷却効率が高いんです。

また、絶命という意味ではサバ折りのように、パキッと背骨を折って絞めても良いのですが、手間なので、海水氷にそのままドボンの方が作業効率が高くなります。

 
ちなみに、以前の釣行記事金谷でのアジ釣りでも書かせてもらいましたが、この「アジを美味しく持ち帰るコース」は、どんなに釣れ盛っていても、釣れていなくてもやります。

それでは、これより美味しく持ち帰れる根拠をお話します。

 

この方法でアジの血抜き・活き締めをする理由と科学的根拠

私ナメローは、「調理師免許」、「食の資格(食生活アドバイザー)」、「食と運動に関する複合資格(ヘルシー&ビューティーフードアドバイザー)」の3つを持っておりますので、その辺りから解説させてもらいます!

あ、この話に運動は関係ないようで、実はそれも少し関係があるんです。(^^)

 
”釣ったらすぐ”、”活かしたまま”、”1匹ずつ血抜き”をして、血が抜けたところで海水氷で一気に心臓を止める「氷締め」を行う、その理由。

それは。

サバをはじめとした青魚は総じて海の中での運動量が多いのはお分かりだと思いますが、釣りあげられて海から陸に上がった場合も、命を守るため、力の限り筋肉を動かして抵抗します。

青魚系は釣り上げてからもすごいチカラですよね!
ビチビチ、バタバタと暴れ、バシャバシャっとバケツから脱走しようとするあれです。

 
これは僕たち人間も、魚も動物も同じなのですが、筋肉を動かすということは、「ATP」というものを消費します。分かりやすく言うと、ATPは筋肉を動かすエネルギー源のことです。

細胞

難しく書くとこうなります。わけ分かりませんね。(笑)アデノシン3リン酸(ATP)

このATPは、お魚が死んだ後に分解されていき、「イノシン酸」という物質に変換されます。

イノシン酸はグルタミン酸と並んで「魚の旨み」になっている重要な物質です。

ATPが少なくなれば、アジの旨味成分であるイノシン酸の量は必然的に少なくなります。

つまり、イノシン酸は旨味成分なわけですから、ATPが使われれば使われるほど、旨みの少ない魚になってしまうわけです。

また、放置して筋肉を動かし続けた魚の筋肉には乳酸が溜まり、食味に悪影響を与えるといもされています。

弱って絶命するまでバケツなどで放置しておいた魚は、旨味が大幅に減ってしまうということになるんですね。

 

質問者さん
じゃ、一気に絶命させちゃえば良いじゃないんですか?

 
そうすると血がきれいに抜けず生臭くなりやすくなります。魚の臭みは血液の腐敗が大きな要因になります。

 

ナメロー隊長
ですから生かしたまま血抜きを行い、血が抜けたところで一気に氷締めをするのが有効なんです!

アジは熟成させて食べるということは少ないですが、例えば他の魚で「血抜きをした魚」と「血抜きをしなかった魚」を寝かし、熟成させたものを比べると臭みが圧倒的に違うのがわかります。まさにこれは血によるものなんですね~

 

今回のまとめ

ナメロー隊長
今回、釣ったアジをできるだけ効率よく美味しく持ち帰る超簡単な方法をご紹介しました! ハサミでパチンとエラを切り、心臓を利用して生かしたまま血抜き後、氷締めを行う。これにより、科学的にも美味しくなるということが分かりました。

 
釣った魚をこだわって持ち帰り、どこよりも美味しく食べられるのは釣り人の特権です。

アジを美味しく持ち帰って、感動を味わいたいあなたは、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。(^^)

「今度やってみたい!」とか「アジの味の違い(ダジャレではありません笑)を実感できた!」など、ぜひ感想をコメントしていただけらたうれしいです!

 
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